なんで整備士してるんだっけ
ある日ふと仕事帰りの電車で思いついた
世の中にはたくさんの仕事がある
今は人手不足で業種を選ばなければいくらでも働くことはできる。
きっと整備士以外でもっと楽で稼げる職業に就こうと思えば簡単なことだ
なんで整備士してるんだっけ
小学一年生のころに父に買ってもらったミニ四駆にはまったのがきっかけで車が好きになった
ミニ四駆をいじることでネジをどちらに回せば締まるかを覚えた
当時、父親が乗っていた日産のローレルがとてもかっこよくてあこがれた
クルマに関して関わっていたのはこんなとこぐらい
私が整備士を志したのは中学三年生のころ
授業で地元企業に一週間職業体験させてもらうことになった
正直将来なりたい職業はなかった
どこに応募しようかと迷った
どこでもいいメンバーは役場か図書館など先生が依頼しやすい場所に自然と行くことにきまった
私もどこでもいいと思っていたが、当時同じクラスで仲の良かった友達が自動車の整備工場に行きたいと誘ってきた
役場に行くぐらいならその方がまだ楽しいかなと誘いに乗った
いったのは大手のディーラーではなく地元の農協が経営する整備工場
お客さんは近所のおじいちゃん、おばあちゃんがメイン
とても華やかな車が行き来する場所ではなかった
メインの入庫車両は軽トラ
もっとスポーツカーや高級車に触れることが出来るとおもっていた
期待していただけに少しがっかりした
日中メカニックはとても忙しく中学生にさせることはなかった
床の掃除をし、ベテランメカニックが黙々と作業する姿を少し離れてみていることしかできなかった
とても退屈だった
整備士って面白くない
これが一番最初の感想だった
そんな私たちをみていた一人のメカニックが声をかけてきた
「休憩室で漫画でも読むか」
その日は最後までほとんど漫画を読んでいるだけで終わった
整備士っておもしろくない


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