日本の自動車整備士業界は慢性的な人材不足に陥っている
今の時代この業界以外にも人が集まらない仕事は沢山あるとおもうが、とくにひどいのがこの業界だ
同じ自動車販売会社でも営業職は人が辞めても直ぐに代わりが来るし、4月になると新入社員がどんどん入ってくる
営業マンが1人、2人辞めても元々奪い合っていたお客さんなので他の人に影響は出にくい
営業の人数が少なくなることによって多少は販売台数に影響は出ることがあるかもしれないが、仕事が回らなくなるということはないとおもう
しかしメカニックの場合はかなり違う
そもそも日本ではメカニック不足により直ぐに修理してもらえない車がチラホラ出てきている
点検や車検などメカニックの手がかからず利益率の高い作業での予約は簡単に取れるが、故障診断など利益が取りにくい作業は予約を断られることが多い
実際に故障診断が出来るメカニックが少なくなっているのも影響しているかもしれない
また自動車の乗り換えスパンも長くなっている
車の値段が高くなったことにより昔より同じ車を修理し長く乗るようになった
都会ではディーラーでオイル交換の予約を取ろうとしても2週間から1ヶ月先まで予約がいっぱいだと断られるケースも多いらしい
日本人が整備士になりたがらずに人材が不足しているため、今ではベトナム人メカニックが目立つようになってきた
彼らは日本に来て学校で日本語を学び、専門学校にて国家整備士の資格を取得している
派遣社員の雇用が多かったが、最近では正社員で雇うディーラーも多くなってきた
新入社員のかなりの割合がベトナム人になっている販売会社も多いのではないだろうか
彼らは下手な日本人よりよく勉強し仕事に熱心だ
私が仕事を教える時も日本人に教えるよりベトナム人に教えるほうが教えやすい
よく聞いて熱心に仕事をしてくれる
ある程度、点検や車検をこなすメカニックは居るが、故障診断が出来るメカニックは少ない
ディーラーの駐車場には故障の原因がわからず長期間に渡り預かったままの車が多くある
お客さんに「お金を出すから治して欲しい」と言われても、診断出来るメカニックの予定はいっぱいいっぱいだ
診断出来るメカニックになるためには多くの勉強をするしかない
しかし実際は部品交換ばかり繰り返し、勉強もあまりせず年齢を重ねて立場を追われて気まずくなったポンコツ整備士が会社を去ることの繰り返しだ
勉強をして力をつけたメカニックは順調に昇級し多くの給料を貰えるが、診断を出来るのがそのメカニックだけなので一年中激務だ
そのため体を壊すメカニックも多い
かなりの割合のメカニックが努力せず昇級も出来ずに辞めていく
その影響でメカニック=給料の安いというイメージがついてしまった
実際はメカニックの格差が大きるなっているのが現状だ
しかし給料が安い=人気の職業にならない
悪い流れができている
今メカニック業界は人手不足=給料がどんどん上がっている、のが現状だ
特に優秀なメカニックの待遇は良い
正直、大卒で普通の会社に入った人と同じぐらいの給料がある
もちろん会社にもよるだろうが、5年前ぐらいと比べるとかなり状況が変わってきた
しかし、少ない専門学校の生徒を各ディーラーが取り合っている状況だ
優秀な生徒を採用するには前年度給料の結果を上げるしかない
生徒がどの会社を選ぶかは給料が大事だ
給料の安い会社のメカニックは直ぐに転職してしまう
今現役のメカニックからすると整備士不足は良い状況かもしれない
このまま整備士不足が続くと、整備料金が高くなりメカニックの給料はどんどん上がっていくだろう
自動車整備士は今、ねらい目の職業である


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